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どうしようもないiPad(2012)をMacMini(M1)で3枚目のディスプレイに使う

2023/10/07
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うちで使っているMacMiniはM1プロセッサ搭載機種だが、M1搭載のMacの欠点の一つに、マルチディスプレイ機能が弱く2画面が上限という地味に不便な制約がある。今どきUSBさえ繋げばWindowsだって簡単にディスプレイを増やせる時代に、2画面が上限というあまりに酷い制限には嘆息するしかなかった。

そうこうしていると、MacOS Catalina以降のMacと、iPadOS 13以降のiPadで「Sidecar」という機能が実装されて、iPadをMacのサブモニターとして使えるようになった。これは良い!と家にあった古いiPadを引っ張り出すと、古すぎて動作要件を満たせず対象外だった・・・・。
それもそのはず。10年以上前の2012年発売されたiPad(MD366J/A)だった。
iOS9を最後にアップデートもできなくなり、2023年では事実上使いようのないiPadだ。

当時からほとんど活用できないまま10年以上経ってしまったこのiPad。11年前のiPadともなるとWebブラウズもおぼつかないし、iOSのアップデートもできないし、AppStoreで新しいアプリを入れようにもiOSのバージョンや機種世代を理由にアップデートもインストールもできない。

2012年当時はまだ成熟しきっていなかったiOSをより使いやすくカスタマイズすべくJailbreak(脱獄)が流行っていたが、Jailbreakの要だったCydiaのコミュニティも2018年には終了してしまい、もはやなんの活路も見いだせない。

なにか良い活用方法は無いかと思って探すとiOS8以降であれば使える「Yam Display」というアプリを見つけた。これが素晴らしく使えるアプリだったのでご紹介したい。

▼Yam Displayでサブモニター化した型落ちiPad。これでプラグインを監視できる。
IMG_3882.jpg

Yam Display(公式サイト)
https://www.yamdisplay.com/


Yam Displayは古いiPadをMacnoサブディスプレイとして使うためのアプリ。
要は型落ちMacや型落ちiPadで、最新のSidecar機能を実現できるアプリである。

使用方法も大変簡単。iPadにインストールすべきYam DisplayはAppStoreから1200円で入手でき、iPadにアプリを入れた後、Mac側に「Yam Display for Mac」をインストールして繋ぐだけ。難しい設定などはなにもない。

Yam Displayの素晴らしい点は

・iOS8以降であれば使用できるので10年前のiPadでも使用可能
・2画面が上限のM1搭載MacでもiPadを3画面目として使用可能
・画面の遅延や解像度もほとんど問題なく安定して使える
・タッチパネルディスプレイとして機能するのでめっちゃくちゃ便利
・メニューなどは日本語対応なのでわかりやすい

といった点で、1200円払うだけで10年以上型落ちのゴミみたいなiPadを便利なサブモニターに変身させられるという、まさに神アプリだと断言できる。特にプラグインを置いておくディスプレイとして使う場合、元々iPadなのでなんとタッチディスプレイとして使えるので、プラグインを直接指で操作可能になるのが素晴らしいので大変オススメだ。

ちなみにYam DisplayはUSBによる有線接続でサブモニター化するアプリだが、兄弟アプリでYam AirというWi-Fi接続によるサブモニター化アプリも有る。気の利いたことにこのYam DisplayとYam Airをバンドル化して1500円でセット販売もしているのでバンドルの方を買うことをおすすめする。

Wi-Fi接続のYam Airの方もYam Displayと全く遜色なく機能する。ただし2012年のiPadのWi-Fiは2.4GHz(IEEE 802.11g)なので厳密なメーター監視など機敏な画面描画が必要な場面では若干コマ落ちしてしまう。YouTubeを見たりする程度には全く問題ないが、2フレーム程度はズレていそうな感じなので業務でMAの映像を表示したりセリフ合わせには向かないが、普通にプラグインを置いて動作を監視する程度には全く問題ない。



・・・ということで、今回はiPad(2012)をMacMini(M1)で3枚目のディスプレイに使うTipsをご紹介しました。

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