ちょっと久しぶりの同録現場。

2012/03/21
お仕事レポート 2
昨年夏ごろよりスタジオ常駐でアフレコと映画ばかりの毎日でややなまり気味な管理人です。
少し前となってしまいますが、声をかけていただいた現場のスケジュールが上手くスタジオ勤務の合間で噛み合ったので同録現場にお呼ばれしてきました。


今回はアニマックス様のアニソングランプリ広報用WEBコンテンツの撮影ということで録音を担当しお世話になりました。
ちなみにどうでもいいことですが、僕はアニメは全然見ないのですが、アニソンだけは大好きでして、ストーリーは知らないけどOP、EDは知ってるというちょっと変わったオタッ気?があります。音楽的にキャッチーな物が多いのでそこに惹かれるんでしょうね。それと今のアニソン歌手の方はやっぱり可愛いですね。この日来てくれた歌手の方も御多分にもれず超可愛かったです(*´Д`)

▼月島の某撮影スタジオ。大きな採光窓、眺望、シックな内装など映像的に申し分ないスタジオ。
  ・・・が、音は超ライブ(´・ω・`) 広く天井も高めでディレイもあり録音の難易度は極めて高め。

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先日のニコ生イベントに引き続き、今回もお世話になったのは撮影部の横田氏。そして昨年映画の撮影でお世話になったディレクターの山本氏。山本さんとは昨年の映画撮影以来の再会!こうやって縁あって呼ばれたり会えるのはホントに嬉しいですね!


▼左から撮影部チーフの横田氏、演出の山本氏。いつもほんとにお世話になっています。
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この日の最重要録音ミッションとしては、響きの多い現場ということに注意してできるだけタイトな音を収録するということ。

とりあえずホントによく響くスタジオだったので、タイトな音を求められるとピンマイクに頼らざるを得ないのですが、リハーサルをしてみるとワイヤレスでもしっかり響きを拾ってしまうくらいライブだったので、ある程度は妥協が必要という状況を制作陣に伝えて、可能な限りの努力を同録でした上で、MAで処理することを前提として録音しました。

ワイヤレスを基本とするつもりではいても、仕上がりをナチュラルな音にするために基本はガンマイクを使うくらいのつもりで録音。とにかく少しでも直接音を拾いたい一心でカメラフレームギリギリを攻めるので

僕「マイク見切れてます?」
D「見切れてるねぇ」
僕「これなら大丈夫です?」
D「OK!」

こんな具合で数センチを攻防する現場でした。

ちなみにこの日、先日購入したカーボンファイバー製のマイクブームを初めて現場に投入しました。
これまでGITZOのアルミブームでしたが、重いわりに短いので円高の勢いもあってeBayにて3mのカーボン製ブームを購入。その後スタジオ常駐になってしまい同録の機械が減り、このブームの出番がなかったのですがようやく出番がやってきたという訳。
やはりカーボンは軽量なので長くても腕への負担が軽くて非常に良いです。ただカーボンファイバーという素材の宿命ですが剛性は金属より劣るので、ブームを伸ばすと しなり が大きいのは難点かもしれません。

▼カーボンファイバーのブーム。ウレタンチューブを巻いてグリップしやすくカスタムしてあります。

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今回の仕事では映像の仕上がり尺も短い仕事でしたので、同録部分はさほど多くなく、音が必要ないときは横田氏や山本氏をイジってみたり、ケータリングのお菓子を食べながらぼーっとしたり、照明をフォローしたり、カメアシをやったりして楽しくすごす。
適度に働き、適度にリラックスしながら、いつしか日も暮れていき、スタジオ入りした時には窓から眩しいくらいに差し込んでいた太陽の光も、トワイライトな夕景に変わっていました。

ひと通り撮影終了後、ナレーション部分の収録をすることに。 出演者のスケジュール都合で、MAでのナレ録りが出来ないため、現場でそのままナレーション収録をするという事になった。

前述の通りライブな響きの現場なので、ビンビンに響いて全くナレーションに向かないのですが、控え室のような別部屋もなく、止む得ずここで録るしかなく、少し考えて、現場に転がっている カポック(照明で使う発泡スチロール製のレフ板) を使って簡易アナブースを作ってみました。360度取り囲むだけでなく、センチュリーのアームに乗っけて天井も塞いでみました。

また、ナレーションでは収音結果が少しでも響いてほしくないので、マイクを416からSM58に変更して対応。いくら超指向性であっても、コンデンサーマイクの感度では残響を録りすぎてしまうため、あえてSM58へ変更。 ブームの416をSM58に取り替えて簡易ブース内に取り付けてみました。

(左)カポックで急造の簡易アナブース。(右)416からSM58に変更し感度を落として対応。
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▼ミキサーからヘッドホン出力をパラってナレーターに返すことも大事な気配り。
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ナレ録り中はミキサーからヘッドホン出力をパラって演者に返して、しっかりとマイクとの距離をセルフキープしてもらいました。このパラケーブル、実は100円ショップのダイソーで売ってたもの。結構前に見つけて便利そうなので買っておいたのが役立ちました。 (ただし、この方法はヘッドホン出力を単にパラるだけなので、ヘッドホンアンプに負担がかかってると思います。短時間だしSIGMAなら多分耐えてくれるだろうという希望的観測の上での緊急手段ですので、本来なら出力インピーダンス仕様を確認してからやるべきこと。無茶をやるときは自己責任です。)


▼撮影終了間際。いつの間にか夕暮れ。しかし照明のお陰でカメラ画面の中だけは朝日の様相。

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そんなかんじで無事クランクアップ。

録音部は私一人。機材も最小限なのでゆっくりのんびり撤収しながら月島の夜景を見る。
隅田川を挟んで向こう側の高層ビル群やライトアップされた勝鬨橋はほんとに綺麗で、こういう夜景を見れる仕事っていうのも都会の贅沢な過ごし方だとしみじみ思った現場でした。

横田氏と山本氏は撤収しながら、MacBookProに撮影データを取り込んで、早速編集プレビューなどをしている。
昔はハイエンドデスクトップでないと、まともにカット編集すら出来なかったのが、ノートPCであらかた出来てしまうようになったんだから時代は21世紀だな~、なんて夜景を見ながらぼんやり思う。


▼ほぼ撤収終了した現場。その一角で早速編集してプレビュー中の横田氏、山本氏。
 奥の窓の向こうには昼とうってかわって隅田川と高層ビルの夜景が広がる。

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▼オマケ写真。本日の機材一式など。C3PROJECTではeneloopが大活躍中。
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C3PROJECTでは同録だけでなく、MA、選曲、音響効果など、音に関わるすべての業務をシームレスに取り扱っております。音の業務でお困りの方は、ぜひお気軽にC3PROJECTまでご連絡ください!

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Comments 2

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現役音声さん

何時も勉強させていただいています!
大部屋で残響音入りまくりの現場は辛いですよねー
収録した音の後処理の方法はプラグインですか?
会議室の残響音を除去するプラグインが販売されているようですが
とても手が出ません、、、、
私の場合、しゃべり終わりで毎回レベルを落とすのも逆に目立ちすぎる時があるのであえて空調ノイズ雑感ノイズを薄く引く場合もありますし
同じ音素材を2トラックに敷いて残響音のある部分や
しゃべっていない部分だけスライスして逆相させる!って方法しか私にはありません~
限りなくガンマイクを突っ込めても次のシーンで突っ込めなかったら
つながりの悪い音になりますからそこらへんが難しいですよね。
でも映画見てても同じシーンでカット違いで音が違っても
普通に見れるんですよね~微妙なさじ加減なんでしょうね~
また色々ご教授願えばと思います!

2012/04/17 (Tue) 23:53

c3project

コメントありがとうございます。
むしろ私のほうがいろいろとお教えいただきたいぐらいで恐縮です。

個人的にはワイヤレスと比べると残響やオフ気味・・・とディレクター陣には思われてるガンマイクですが、同録とMAを両方やっていると最近はワイヤレスいらないのかな??なんて思うこともしばしばあります。残響してようが多少オフでも致命的でない限りガンだけのトラックでもMAでしっかりコンプかけてしまうと意外とワイヤレスなんていらない聞ける音になるので、むしろ位相が問題になってしまう分ワイヤレスが疎ましく思えることもしばしばです。

よくよく考えればワイヤレスが普及するまではガンだけで勝負してたわけですし、個人的にはガンマイクのフォローでできる限りベストな音を録るようにして、音響効果でベースノイズを引いてしまえば、MA時に残響も含めバッツリコンプかければ、意外と残響が残響に聞こえない・・・?なんというか意外と気にならない気がします。

皆さんドラマなどではMAでどういう処理をされてるんでしょうか。
いろんなノウハウが有ると思うのでお教えいただきたいです。

2012/04/30 (Mon) 04:00
お仕事レポート