とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

フィールドレコーディングの旅:埼玉県 尾須沢鍾乳洞

2011/08/22
フィールドレコーディング 0
ここしばらくフィールドレコーディングでブログを書いていませんでしたね。

最後にフィールドレコーディングでブログを書いたのは名古屋大須観音・名鉄の音とか、長野諏訪大社御柱祭だったでしょうか? 決してこの間にフィールドレコーディングしてないことはないんですが、忙しくて記事に出来なかったまま時期が経ってしまったモノも結構あるんです。。。  雪の日の足音や、しんしんと降り積もる雪の日のアンビとか・・・。


さて、今回は埼玉県は尾須沢鍾乳洞へ行って参りました。


尾須沢鍾乳洞について詳しくはこちら(http://www1.plala.or.jp/CUE/cave_osuzawa.html)をご覧いただくとして、ちょっと本当に険しい感じの探検要素の高い鍾乳洞でした。

出発が遅かったのと、田舎過ぎて地図の目標物がなさすぎて道に迷いつつで、鍾乳洞への登山口についたのが17時頃。 日暮れが近く鍾乳洞までの山道・・・というか、けもの道もやや薄暗くなりつつある中、「急げ日暮れは近いぞ!」とばかりに山道へ進入。

当日は天候こそ崩れませんでしたが、到着までに降ったと思われる雨で地面もゆるく、尾須沢の山中は湿度も高く霧も立ち込め、前髪は霧でしっとりと風呂上りのごとく濡れてしまうほど。

けもの道も最低限の保守がされているのみで、あまり人が通った感じはない。斜面も結構な急斜面で、鍾乳洞からの水が常に沢となって流れています。ひぐらしが鳴きわたり、薄暗い杉林に一人だと、熊でも出るんではないかとビビってしまうほどの未開っぷり。つい熊避けのために大声出してみたり手を叩いて登ってしまいました。

沢を流れる水は鍾乳洞からのもので、石灰を通ってくるため水は極度にアルカリ性へ傾いており、水に触れると皮膚を溶かすヌルヌルとした特有の感覚。間違いなく温泉が期待できる水質。

途中の沢で1回目のレコーディング。

▼ 埼玉 尾須沢鍾乳洞へのけもの道にて。
録音機材:SONY PCM-D50 LIM.=OFF HPF=OFF 16bit/48KHz ウィンドジャマー有
http://c3project.ddo.jp/pub_sound/osuzawa/SYOUNYUDOU1.wav


ところどころ崩れそうになっていたり、既に崩落したけもの道を30分か40分ほど登っていくと尾須沢鍾乳洞は現れます。


▼ 尾須沢鍾乳洞 入ってすぐの所から入口を振り返る。向こうは断崖絶壁。
saitama2.jpg


観光地の鍾乳洞と違い、全く手入れされていないため、内部にはライトなどあるはずもありません。
用意してきていたライトで中を照らすも、鍾乳洞内部の冷気のため霧が立ち込めていて、視界は真っ白。足元数十センチの視界で、低い天井のために屈みながら進んでいくと急に内部の空間が開けます。

これはもうマジで観光ではなく、探検。 たぶん何かあって怪我して動けなくなったら間違いなく助けも呼べず死ぬというレベル。大げさじゃなくて。さながら糸井重里探検隊である。


そうやって慎重に10mかそこらを進むと鍾乳洞の入り口からは想像できない大きな空間が中に現れ、どこからともなく水がしみ出て流れていく音は素晴らしいの一言。外ではあんなにやかましく鳴いていたひぐらしも聞こえない、外界から隔絶された暗闇と冷気に圧倒される空間でした。


▼ 埼玉 尾須沢鍾乳洞内部竪穴にて。
録音機材:SONY PCM-D50 LIM.=OFF HPF=OFF 16bit/48KHz ウィンドジャマー有
http://c3project.ddo.jp/pub_sound/osuzawa/SYOUNYUDOU2.wav


十数分はその自然の冷気と暗闇を楽しんだとおもいます。
寒くなり、日が落ちて下山に危険があるので、鍾乳洞をあとにすることに。

出る間際、鍾乳洞と外界の音のバランスがよいポイントで最後の録音。鍾乳洞で反響する水音と、外界のひぐらしの鳴き声の絶妙なバランス。都会にいると忘れてしまう自然の音ですが、関東近郊でもまだまだよい音の風景が残っているもんですね・・・。


▼ 埼玉 尾須沢鍾乳洞入り口付近にて。
録音機材:SONY PCM-D50 LIM.=OFF HPF=OFF 16bit/48KHz ウィンドジャマー有
http://c3project.ddo.jp/pub_sound/osuzawa/SYOUNYUDOU3.wav


▼ 尾須沢鍾乳洞入口付近で録音の図。写真撮るのを忘れてこれしか絵がない。
saitama.jpg





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