技術資料:Windows環境でProtoolsHDを動かすための情報その2
2011/04/30
先日このブログでレポートしたWindows環境でのProtoolsHD稼働に関する情報の続報です。
その後、Windows7 64bit環境にProtools9を投入しましたが、FireWire機器との相性による6031エラーは改善せず。FireWire機器を使わなければ全く問題ないのですが。。。
追注:後述しますが、もしかしたら何とかなる方法を見つけたかも。めんどくさいので試してないけど。
※ちなみに先日の記事はこちら: 技術資料:Windows環境でProtoolsHDを動かすための情報 (2011/04/17)
その後、なんとかWindows7 64bitでも稼働させられないかと、マザーボードを取っ替えてみました。
ASUS P7P55D >>交換後>> GIGABYTE GA-H55-USB3
GIGABYTE GA-H55-USB3もP7P55Dとほぼ同じスペック要件を持つマザーボードですが、唯一大きな違いはGIGABYTE GA-H55-USB3は型番にある通りUSB3.0対応のマザボであります。そんなのはどうでも良かったんですが、P7P55Dで若干問題だったIRQの問題を解消出来るかもしれないと思って交換しました。
結論から言うと、「結果、特に変わらず」でした。
やっぱりWindows7 64bitではFireWire機材をつなぐと6031エラーで停止してしまいました。やはりProtools側の問題ではなくOS層での障害と考えるべきようです。(OSのOHCIドライバか、IRQ割り込み処理の問題)
XPでは相変わらず問題ないので、USB3.0に対応した分ちょっと進化したと考える程度の変化でした。
あと、筐体ファンの回転数コントロールが利かないBIOSなのでうるさくなった・・・。この部分に関してはASUSに軍配が上がりますね・・・ASUSのマザボの場合本当に静かなのでかなりストレスです。まぁファンコントローラ付ければ良いだけの話なのですが。
ところで、なぜ最初にASUS P7P55Dを選定したかというと、今回のシステム移行に関して私が決めた条件が、
・Core i7 で運用すること ソケット種別は問わない。
・PCI-XカードのHD3Accelを運用するため、PCIが3スロットあること。
・オンボードでIEEE1394が搭載されている事。
という3条件だったため。
AMD系は趣味の域を出ない話だが使う気になれないので絶対に却下。ところがこの1、2年でリリースされるマザーボードはPCIeが台頭してきたこともあり、PCIスロットがレガシー化してしまい、搭載されなくなって来ている。加えてWindows世界では早くも忘れ去られつつあるIEEE1394搭載を条件に加えると、条件一致するマザーボードは調べたところ数種のみ。非常に限られている。今後はPCIeへ移行せざるを得ないのかもしれない。
で、本題ですが・・・
★WindowsでProtoolsHDを動かすためのシステムチューンまとめ
これはXP環境、Win7環境問わずやっておくべきシステムチューンです。
・BIOS、OS、ドライバ、ホットフィックス、CSアップデードなどは全て最新にすべし。
特にIEEE1394関連の修正パッチ(XP環境だとKB885222、KB955408、KB904412など)は血眼になって探して当てるべし。
・コントロールパネル>システム>詳細設定タブ>パフォーマンス設定 で プロセッサスケジュールをバックグラウンドサービス優先に設定する。
・IEEE1394機材がある場合、デバイスマネージャー>ネットワークアダプタ で「1394ネットアダプタ」を無効化する。
・BIOSでオンボードのサウンドデバイス、シリアル/パラレルポートは無効化する。
・それでもまだダメな場合、IEEE1394コントローラーのPCIレイテンシを調整する!!(XPでは効果大でした。)
>> 「PCI Latency tool」というフリーソフトで、PCIデバイスのバス占有時間を調整可能なので、足を引っ張っている1394コントローラーの占有時間(デフォルトだと32のはず)を128程度までの間で適宜増加させることで安定すさせる。128以上に設定しても周囲のデバイスの邪魔になるだけで、最悪他のデバイスのタイムアウトを引き起こしてシステムが停止するのでほどほどに。もしかするとWin7環境で動かない問題もこれで解決するかも!?
【追記補足】
ASUS P7P55DにしてもGIGABYTE GA-H55-USB3にしても、当方での運用においてはXP SP3環境で特に問題なく動いております。問題だったのはFireWireでFocusrite LiquidMixを接続した場合のみですが、それも現在は1394コントローラーのPCIレイテンシー値の調整の結果、解決し完全に問題なく運用できるようになりました。 ちなみに仕事を優先するため時間を取れず試してはいないのですが、このPCIレイテンシーの調整で、Windows7 64bit環境で頻発する6031エラーも解決出来るんではないかと思っています。
しかしFocusrite国内代理店のオールアクセス、仕事しない代理店ですね。これだから代理店通すのがアホらしくなる。。。。LiquidMixの最新ドライバ Ver.3.0 も告知してないし、トラブルシュート記事も翻訳してないし。
なので全て本国Focusriteの英語フォーラムから情報収集していますが、やはり本国のトラブルシュート情報は濃いです。音響機材関連は何かあれば基本的には本国の英語フォーラムをしらみつぶしに読んでいくのが解決への最短距離ですね。
【追記補足2】 2011/05/02
Windows7でもPCI Latency tool使えるかと思ったら使えませんでしたorz
残念ながら現状、Win7でPCIバスの占有時間を設定する方法が見つかりませんでした。
追加情報があればまた報告します。
その後、Windows7 64bit環境にProtools9を投入しましたが、FireWire機器との相性による6031エラーは改善せず。FireWire機器を使わなければ全く問題ないのですが。。。
追注:後述しますが、もしかしたら何とかなる方法を見つけたかも。めんどくさいので試してないけど。
※ちなみに先日の記事はこちら: 技術資料:Windows環境でProtoolsHDを動かすための情報 (2011/04/17)
その後、なんとかWindows7 64bitでも稼働させられないかと、マザーボードを取っ替えてみました。
ASUS P7P55D >>交換後>> GIGABYTE GA-H55-USB3
GIGABYTE GA-H55-USB3もP7P55Dとほぼ同じスペック要件を持つマザーボードですが、唯一大きな違いはGIGABYTE GA-H55-USB3は型番にある通りUSB3.0対応のマザボであります。そんなのはどうでも良かったんですが、P7P55Dで若干問題だったIRQの問題を解消出来るかもしれないと思って交換しました。
結論から言うと、「結果、特に変わらず」でした。
やっぱりWindows7 64bitではFireWire機材をつなぐと6031エラーで停止してしまいました。やはりProtools側の問題ではなくOS層での障害と考えるべきようです。(OSのOHCIドライバか、IRQ割り込み処理の問題)
XPでは相変わらず問題ないので、USB3.0に対応した分ちょっと進化したと考える程度の変化でした。
あと、筐体ファンの回転数コントロールが利かないBIOSなのでうるさくなった・・・。この部分に関してはASUSに軍配が上がりますね・・・ASUSのマザボの場合本当に静かなのでかなりストレスです。まぁファンコントローラ付ければ良いだけの話なのですが。
ところで、なぜ最初にASUS P7P55Dを選定したかというと、今回のシステム移行に関して私が決めた条件が、
・Core i7 で運用すること ソケット種別は問わない。
・PCI-XカードのHD3Accelを運用するため、PCIが3スロットあること。
・オンボードでIEEE1394が搭載されている事。
という3条件だったため。
AMD系は趣味の域を出ない話だが使う気になれないので絶対に却下。ところがこの1、2年でリリースされるマザーボードはPCIeが台頭してきたこともあり、PCIスロットがレガシー化してしまい、搭載されなくなって来ている。加えてWindows世界では早くも忘れ去られつつあるIEEE1394搭載を条件に加えると、条件一致するマザーボードは調べたところ数種のみ。非常に限られている。今後はPCIeへ移行せざるを得ないのかもしれない。
で、本題ですが・・・
★WindowsでProtoolsHDを動かすためのシステムチューンまとめ
これはXP環境、Win7環境問わずやっておくべきシステムチューンです。
・BIOS、OS、ドライバ、ホットフィックス、CSアップデードなどは全て最新にすべし。
特にIEEE1394関連の修正パッチ(XP環境だとKB885222、KB955408、KB904412など)は血眼になって探して当てるべし。
・コントロールパネル>システム>詳細設定タブ>パフォーマンス設定 で プロセッサスケジュールをバックグラウンドサービス優先に設定する。
・IEEE1394機材がある場合、デバイスマネージャー>ネットワークアダプタ で「1394ネットアダプタ」を無効化する。
・BIOSでオンボードのサウンドデバイス、シリアル/パラレルポートは無効化する。
・それでもまだダメな場合、IEEE1394コントローラーのPCIレイテンシを調整する!!(XPでは効果大でした。)
>> 「PCI Latency tool」というフリーソフトで、PCIデバイスのバス占有時間を調整可能なので、足を引っ張っている1394コントローラーの占有時間(デフォルトだと32のはず)を128程度までの間で適宜増加させることで安定すさせる。128以上に設定しても周囲のデバイスの邪魔になるだけで、最悪他のデバイスのタイムアウトを引き起こしてシステムが停止するのでほどほどに。もしかするとWin7環境で動かない問題もこれで解決するかも!?
【追記補足】
ASUS P7P55DにしてもGIGABYTE GA-H55-USB3にしても、当方での運用においてはXP SP3環境で特に問題なく動いております。問題だったのはFireWireでFocusrite LiquidMixを接続した場合のみですが、それも現在は1394コントローラーのPCIレイテンシー値の調整の結果、解決し完全に問題なく運用できるようになりました。 ちなみに仕事を優先するため時間を取れず試してはいないのですが、このPCIレイテンシーの調整で、Windows7 64bit環境で頻発する6031エラーも解決出来るんではないかと思っています。
しかしFocusrite国内代理店のオールアクセス、仕事しない代理店ですね。これだから代理店通すのがアホらしくなる。。。。LiquidMixの最新ドライバ Ver.3.0 も告知してないし、トラブルシュート記事も翻訳してないし。
なので全て本国Focusriteの英語フォーラムから情報収集していますが、やはり本国のトラブルシュート情報は濃いです。音響機材関連は何かあれば基本的には本国の英語フォーラムをしらみつぶしに読んでいくのが解決への最短距離ですね。
【追記補足2】 2011/05/02
Windows7でもPCI Latency tool使えるかと思ったら使えませんでしたorz
残念ながら現状、Win7でPCIバスの占有時間を設定する方法が見つかりませんでした。
追加情報があればまた報告します。
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