【効果音】ジュクジュクジューシーな音。

2011/02/14
音響効果・サウンドデザイン 1
みなさーんハッピーバレンタイン!!
最近24型ワイド液晶を購入し快適作業なC3PROJECTの中の人です。
只今、ゲームの効果音を製作しております。

▼プライベートスタジオで作業中。分厚い効果音指示書と24型ワイド液晶で快適なProtoolsの画面。

ss_20110214051304.jpg

今回のお仕事では180個近い効果音を作っていますが、中には作業が簡単に終わる音もあるし、何個も音を重ねたり、いろんな加工をしたりして面倒くさい音もあります。

いわゆるフォーリーに分類される簡単な物音の効果音などは、収録して前後をカットしてレベルを整えたり軽くEQするだけで良いので録音さえちゃんと出来ればそんなに面倒臭くはありません。

ところがこれが、現実に音を収録するのが困難な音になると、途端に面倒くさくなります。
例えば「腐乱死体の入った木箱を倒して、中から腐敗した何か様々な液体がこぼれ出る音」というのになると、ちょっと想像力とか収録するにもネタを用意したりとめんどくさいものになります。

それでも作るのが仕事なのでやりますよ。 そして出来た音がコチラ。

▼「腐乱死体の入った木箱を倒して、中から腐敗した何か様々な液体がこぼれ出る音」
http://c3project.ddo.jp/pub_sound/huran.mp3 (MP3形式 ステレオ 192Kbps)


まぁ普通に考えると、木箱の音はなんとかなるとしても、腐乱死体をどうやって用意するのよ?というか死体なんか用意できるの?できませんよ。そんなもんwww ・・・となりますので、代用品を考えます。そしてここからがC3PROJECTの十八番。「サウンド3分クッキング」なわけです。

音としては、

・木箱の落下音
・死体の転がる音
・ジューシーにジュクジュク熟れ熟れな液状化したグロい音

があればよさそうなので、この3つの要素を用意します。

木箱と死体の転がる音は何とかなりそうなので、ジュクジュクジューシーな腐乱死体から滲み出たオツユをどうするか考えましょう。

腐乱死体は海外の某サイトなんかで写真で見ると、けっこうヌッチャリして周囲にベッチョリとニュルンベルクなオツユが滲み出しているモノが多いです。経験的にも腐った物のオツユって適度に泡立ちながら固形物と柔らかい何かが混ざり合った液体なので、これを再現します。

とりあえず思いついたのが、ヨーグルト。
でもヨーグルトが家にないのと、買って使うのももったいないので却下。

そして次に思いついたのが、家にある片栗粉。
これを湯に溶いてとろみ汁を作ればいいじゃんないの?ということで決行。ラーメン鍋1杯文分の湯を沸かし、水に溶いた片栗粉を投入。アンカケよりやや薄い感じにすればOK。これを雑巾にかけたり絞ったりして録音します。作業が面白かったのと寒かったことで録音中の写真を撮り忘れましたが、録音素材すべてProToolsへ取り込みます。

取り込んで不要部分をカットして整音し各音を時間軸上に配置します。ざっと並べてレベルとタイミングを調整していきます。各音素材同士がぶつかって音を団子にして壊し合わないよう、0.01秒単位で配置を調整したりもします。そして出来上がったのがこちら。

▼「腐乱死体の入った木・・・(中略)・・・な液体がこぼれ出る音」のProTools編集画面

ss.jpg

この音は全部で6トラック、7つの素材で作構成されて・・・

上から順に

・水っぽい足音(水桶に水を張って手で水面を叩いた音)
・ドサっという死体の音(物置棚を揺さぶる音)
・木材を吹っ飛ばすガランガランという衝撃音
・腐乱死体から滴るじゅるじゅるの音。その1とその2
・腐乱死体から滴るじゅるじゅるの音。その3
・木材の破片を落とす音。

というものを混ぜて、それぞれ適度なコンプとEQで作っております。

C3PROJECTではこのような効果音製作技術でゲームはもちろん、アニメ、ドラマCD、映画まであらゆる音のニーズにお応え致します。ご相談、お見積り、お問い合わせはお気軽にC3PROJECTホームページからどうぞ!



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Comments 1

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gankuma

そーいえば昔ラジオドラマで「身体の中から心臓を取り出す」というシーンがあって、小麦粉やら豆腐やら使ってせっせと音作ったらそのシーンがばっさりカットされて泣いた。まぁ作った音はなんか他の番組で使ったような気もするし、いいか。

当時「猟奇と怪奇の世界」とかいうBBCの効果音を集めたCDが2枚ほどあって、それをお手本にして作っていました。

2011/03/19 (Sat) 05:02
音響効果・サウンドデザイン