吹替版「春のメリー」DBでした。

2010/02/20
お仕事レポート 0
merry.jpg

オフィスH(あっしゅ)様とのお仕事で仏語短編の吹替を手がけさせていただきました。
“Le printemps de Melie. Molly in springtime"というタイトルで仏Folimage制作のアニメ。
Folomageはフランスでも気鋭のアニメーション制作会社で有名。
この作品、日本では「春のメリー」としてNHKでも放送されるようですので、見ていただければと思います。

ご覧の写真のとおりとてもカワいいクレイアニメで、とても良質な作品で、ユーモアあり、歌あり、夢あり・・・と、大人も楽しめるクレイアニメで、録音側のスタッフとしても歌が頭にこびりついてしまうほど楽しい作品でした。


そして、昨日はそのダビング作業でした。

吹替の音で大事なのは、やはり原版のイメージを崩さない範囲でオリジナルキャラクターへ新たに日本語の命を吹き込み、吹替版として日本語になじませることではないでしょうか。

日本の「アフレコ」とは違って、海外は「プレスコ」という「声を先に録る」手法によって後から映像が作られます。つまり日本語版というのは言語体系の全く違う映像に無理やり日本語を収めていくという、そもそもが困難な作業であるわけです。特に翻訳台本の品質如何では口パクが合って見えないという困難を抱えて生まれる運命にある吹替日本語
版ですから、当方のような吹替録音技師としてはそのあたりを違和感のないようにタイミングや音の距離感で調整して、最大限にフォローしてあげることが必要になってきます。

何気ない日本語版というのは、実は0.01秒単位での調整で口パクを合わせる作業を経て皆さんのお目に届くわけですが、最近は液晶テレビの普及のせいで、スタジオでは口パクが合っているのに、家庭で見る段階ではずれてしまう・・・なんてこともあるのでそのへんも難しいところです。(液晶テレビを映すためには映像をアナログからデジタル変換する処理が必要なので、その処理時間分、およそ0.1秒ちょっと音が先行してしまいます。)

やはり原版製作者の意図を尊重し、原版に込められた思いを100%を伝えきれるように音の面で日本語吹替版を作りこんでいくのは、多くの吹替えのノウハウがないと出来ない部分だと考えています。

音バカな僕ですが、こんな自分に出来る事と言えば、これからも良質な吹替を作ることで、日本の視聴者がもっと吹替を楽しんでくれるよう頑張って参りたいと思います~。
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.
お仕事レポート