映画の同録音声を

2010/01/15
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映画の音声なども仕事でやっておりますが、完全防音のスタジオで録音するアフレコと違い、映画の同録(カメラ撮影同時に録音される音のことを同録とかシンクロといいます)はいろんなノイズと格闘する現場です。

最近の映像業界は業務用機と民生機の差が埋まり、いわゆるハイアマチュア向けのカメラは業務機器と遜色ない画質性能で価格も下がってきたため、自主制作映画を楽しむ人口も増えてきました。

映像がよりハイクオリティになり一般化するその一方で、自主制作映画の音の方はまだまだ発展途上のようです。
ここ数日ご相談いただいているのは、同録で入り込んだ冷蔵庫や空調のノイズを消したいというご相談。

もちろん撮影時に細心の注意を払いノイズ源を可能な限り排除しようとしても、空調が集中制御のため切れないとか、ロケ地の所有者から冷蔵庫は何があっても切ることを許さないといわれていると、仕方のない時があります。

そういうときこそ、当方にご相談いただきたいと思います。
基本的に、「混ざってしまった音は二度と分離できない」のですが、技術も進化しています。今はそういったこともある程度は実現できるようになって来ました。従来のようにEQやゲートを駆使するほか、ノイズリダクションアルゴリズムで追い込むことでダイアログ(台詞)を限りなくクリアにします。
そうしてクリンナップしたダイアログに新たな環境音とフォーリーを加え、あらゆる調整を行ってバラバラだった音を1つにまとめることで、完全に音を修復することが可能です。場合によってはダイアログの一部分のみをアフレコで差し替え、同録で収めた演技の臨場感を最大限保ったまま作品を構成することが可能です。

しかし機材はやはり音専用の相当なものを使わないと実現できません。映像用のFinalcutやPremireなどでも音声の簡易編集は出来ますが、ここまでやるのは不可能です。そこでC3PROJECTでも採用している音声用の業界標準「Protools」が活躍します。
もちろん使うEQやダイナミクスも非常にローノイズで高品質なものを使用します。特にEQでは高域を処理したときに嫌味が出ず、なおかつフロアノイズの低いAVALONの737などを使い、仕込みマイクのこもった感じを処理しています。

これらは予算的にはそんなにかかるものではありませんが、効果は絶大です。

自主制作映画を作っていて音に困っている方、ゼヒ一度ご相談ください。
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