とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

技術の大衆化。その弊害が気になる。

2008/12/16
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音の世界もDTM機材とスタジオ機材の垣根が崩れてきて、その大衆化が進んで来てる。

僕がミキサーという機械をもっとちゃんと勉強したくて初めてミキサーを買ったのが大学1年の時。もう10年近く前。定価で8万いかないくらいだったと思うけど、YAMAHAのMX12/4を中古で5万円ほど出して買ったと記憶してるけど、あの当時まともに使えるマルチバスミキサーで一番安いのがコレで、音響機器に関して、本職用の技術機材しか市場に出回ってない時代でした。

そういうこともあって、5万の自己投資で説明書をボロッボロになるまで読んで、しこたまいじり倒して、ミキサーの基本機能の仕組みと意味を覚えた。EQもAUXもGROUPバスも、全部MX12/4で覚えた。そのうちラージコンソールの説明書も読めるようになって、VCAだのMUTEグループだのも覚えて見たこともなかったようなコンソールも触れるようになった。スプリット・インライン問わずどんなミキサーでも触れるようになったのはMX12/4のおかげ(笑) 最初はHAもインサートも知らなかったのでマイクから直でコンプのラインINに突っ込んで音が出ないと首傾げてたのにwww

MX12/4の今思えば貧弱な入出力をむりくり工面して大学の中でPAに持ち出してはいろんな使い方をプランニングして録音とPAで別系統送りをしたり、基本のキを覚えたのを覚えてます(笑

コンプレッサーもDBXの166あたりで4万近くしてたし、リバーブもGEQも、ベリンガーとか当時なかったのでどんな機材も最低ラインでも5万位してたと思うんですが、そこから数年でベリンガーが急成長して価格破壊を起こして以来、なし崩し的に低価格化と、低価格化にあわせた技術的コストダウンがいろんな機材に現れてきて、結局プロスタジオ機材まで低価格化の波で品質が下がって来てるのが困りモノ。


選民思想とかいわれても、あまり技術畑に素人がズカズカ入ってこられると困るなと思う。

特にDTM用のDAWの普及で、誰でも音の編集だのミックスだのできるようになったけど、完成品だと言われて聴いたコンテンツが悲惨な音だった日には、この「技術の大衆化が引き起こした文化レベルの低下」という現状をホントに呪っちゃう。

誰でも一人で真似事をしてる分にはいいけど、ままごとレベルの技量しかないのにスタジオを気取ったド素人が、ド素人同士相手にプロ気取りをされると、「コレくらいなら俺らもできるぜ」なんてやつらがホイホイ沸いて、本当に技術をもった人の食い扶持を脅かすことになって、業界のレベル低下と文化レベルの低下にもつながっていくのが許せない。

そういう人から低価格なベリンガーだのDAWだのを取り上げてしまいたくなる今日この頃でした。



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