リバーブの心地よさ

2009/02/09
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音の仕事についてからいろんなリバーブを聴いてきましたが、リバーブの質の良し悪しとか、その質の適不適がちゃんと分かるようになったなと思えるようになったのは、ようやくこの2、3年になってからです。

それまでは、「リバーブなんて響いてればみんな一緒じゃんwww」って思ってて、せいぜいカポーンな銭湯状態にならないように気にして調整する程度で、その質にはまったく頓着しませんでした。というか理解できなかった(笑)

HallだのCharchだのPlateだの何のために何種類もアルゴリズムがあるのか理解できず、リバーブタイムと初期反射を調整すればみんな一緒だ、何をみんなこだわってんだ?と思いながら使ってました。

今思えばものすごく雑い事をやってたなとちょっと怖くなったりします。

でも意外と、そういう人は少なくないみたいで、リバーブがよく分からんという人をちょくちょく見かけます。 「こんなリバーブをつけたいなぁ」というイメージはあるけども、どうしたらそのイメージを実現できるのかが分からないという人が意外と多い。

原因はたぶん「良いリバーブ」を聞いたことがないからじゃないかな~と思ったわけです。
僕自身、Lexcon 960とか、t.c.electronic SYSTEM6000とかのリバーブを聞くまで、リバーブでココまで違うのか!というリバーブごとの良さが分かりませんでした

今みたいにDAW全盛期以前のアウトボードリバーブといえば、Lexcon 480L、Eventide H3000、YAMAHA REV7、SONY R-7みたいな少なくとも20万円~クラスとかしかなくて、それ以下のクラスはリバーブという名のディレイの延長線でしかなかったような音でしたし・・・。(もっともそういうチープなリバーブこそリバーブ臭くていいという向きもありますけど)

昔も今も良いリバーブはそれなりに高価で、安いリバーブというのはディレイの延長線上でしかないのは、開発の苦労や研究費用回収のために仕方ないのかもしれませんね。。。

で、最近はサンプリングリバーブなんかが巷で人気ですが、アレも使いどころでかなり差の出るリバーブだなーと思います。

サンプリングリバーブは、映画・アニメ方面には映像にぴったりの空間アンビエンスを付加できるので、アフレコの完全デッドな素材にモッテコイな製品なんですが、音楽用途だと明らかにダメな感じがします。音楽的な要素がないといいますか、存在感にかけるというか、リバーブとしての存在感が希薄すぎて、とにかくイマイチです(汗

有名な大聖堂やら、いろんなサンプリングデータがあるんですが、どれも音楽みたいに音をたくさん重ねていくと、リバーブがかき消えていく感じがします。おそらく、ベストを尽くしてサンプリングしたつもりでも、サンプリングデータとしてはルーム自体の響きがどこかでスポイルされてるんでしょうね~。リバーブの密度感に欠ける気がします。

その点昔からのアルゴリズムリバーブは濃密でスバラシい響きを聞かせてくれるのが良いなと思います。余韻の消え際とか、すー・・・・っと空に消えていく感じはサンプリングリバーブでは実現できてないような気がします。 好みの問題かも知れませんが。。。


で、今日Protoolsで自宅作業してて、アコースティックギターと口笛のみの超シンプルなインストだったんですが、プラグインリバーブだと、どれもギンギンした音になってシックリこないので、アウトボードのYAMAHA REV7を使ってみました。 久しぶりの電源投入。

・・・・やっぱりイイ。

もう20年以上前の機種ですが、今でも大きなスタジオで現役で使われる理由が分かります。当時22万円。YAMAHAのフラグシップリバーブでした。今の基準からすると決してS/Nが良い訳でも、できることが多い機種でもないのですが、「ふわ・・・っ」とかかってリバーブが存在感を保ちながら、自然に消えてく、それだけのことなんですが、その当たり前のリバーブを聞かせてくれるのを久々に感じました。まるで自分が聖堂にいて聴いてるような、温かくて密度の濃いリバーブで気持ちよくなってしまいました。

たぶんですが、REV7の大した事ないS/Nと、20Hz~12KHzという今では考えられないほど狭い周波数特性のAD/DAのおかげで、適度な音のナマりが、温かみのある濃密な気持ちいいリバーブにしてくれてるのかもしれません。プラグインではあまりにクリアにリバーブがかかりすぎて、トゲがあるように聞こえていたのが一発で解決してしまいました。

REV7。コレは一生モノの機材だなーと思いました。

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