とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

サウンドエンジニア、サウンドデザイナーとしてレコーディングからPAまで音の仕事ならなんでもおまかせC3PROJECTの日常。

先日のライブフォト撮影の一人反省会 

写真を通じて撮る側だけでなく撮れる側の人ともお友達になれるというのは写真を趣味にしてよかったことの一つ。

お友達のボーカリスト、天候さんのお友達、Mods Crisisのランタンさんに呼ばれてライブフォトの撮影に行ってきました。

2014/10/26 新宿アンチノックでのライブ撮影。メタル系対バンライブ。
カマチ2間少々、キャパ200程度の小箱。
一応、音屋のブログなので少し音屋らしいことも書いておきますと

メインコンソール  YAMAHA M7CL-48ch
FOH  ElectroVoice MTL4(LOW) MTH4(HIGH)1/1 1対向
アンプ QSC

という、卓以外は古いシステムの箱。
コンクリの大型ブロックでヒザ下ぐらいまで嵩上げして、下段 MTL4、上段 MTH4を鳴らしておりましたが、最前列至近では身長173センチの僕の耳高さに高域ドライバーがダイレクトにブっ刺さるので耳栓必須。この日は40才行くか行かないかの箱付きPAさんらしき方のオペ。CDソースをBGMで鳴らしているときはクリアでタイトな普通の音だったが、いざ本番PAとなると低音は歯止めが効かないユルイかんじでボンボンと過剰な感じ。中広域は800~3Kあたりがカマボコ的なかんじにガンガン鳴ってくる結構古臭いPAサウンド。同規模の比較的新しいシステムで自分がNEXOのαとかを1/2で鳴らしたクリアでタイトな感じとは全く違う音圧勝負な感じでイマイチ抜けないしマッドで痛い。

この日はライブフォトの撮影で行ったのだけど、せっかくなのでライブ録音して渡してあげようと思い、普段外ロケの同録などで使ってるR-4Proを持込み、アンビマイク2chとFOHのラインで4ch録音しました。ステレオアンビにFOSTEX MC10STをPA席前床上約2mにセット。ラインは卓からFOH用2mixをもらいました。(本当はFOHのモノサミングとボーカルオンリーが欲しかったのですが、録音自体当日思いつきだったので、同業とは言わずに素人のフリして下手に出て食い下がって頼み込んだのですが、なんやかんや理由つけて2mixしかもらえませんでした。アナログ卓の頃なら分かるんですがM7CLのバス、マトリクス考えると、もらえないとか考えにくいんですけどねー。不親切だなー。)
で、録音しっぱなしで撮影してたわけですが、あまりボーカル扱いがアレなPAさんだったようで、アンビマイクもラインもボーカルが薄い。張り上げたところしか声が聞こえないので正直PAの質は(ry 何歩か譲ってラインで声が埋もれてても、小箱の場合ステージ返しの音も客席側に漏れるのでそれも合わせてPAのサウンドになるわけですが、アンビマイクにも声がないというのは・・・まぁメタル系が多い小屋のようなので普段から爆音押しでどうにかなるのかななどと邪推。
とはいえ、ラインの音を聞く限りボーカルにきちんとコンプかけてないだけなんで、M7CLみたいなちゃんと中にダイナミクス持ってる卓使ってるんだからきちんとそういうところPAして欲しいですね。せっかくインプットに2ステージダイナミクスあるのにねー。

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さて、音屋的な話はこのへんで置いておいて、フォト撮影のお話。
前回記事でまとめた個人的なメモを踏襲して撮影してきました。

通算何度目かになるライブフォト撮影。徐々にですが経験値が上がってきた感じがします。

経験を固めるため&ブログの話のタネで感じたこととかいろいろ書き置いておこうと思います。


個人的にライブフォト撮影にあったほうがイイオススメもの


・LEDマグライト
暗い中でレンズやメディア交換したりするときに必須ですが、それ以上に重要な役割として、スタンディングでごった返している客席側を通って上手下手を行き来する際に足元を照らすことで、「撮影スタッフが通るよ!」 というサインになり、お客さんもこれに気づいて通れるように道を譲ってくれます。足元を照らさないで通ろうとすると気づいてもらえない上に割り込みと思われてトラブルのもとになるので自衛策としても間違いなく必須です。

▼普段の生活から仕事まで愛用のLEDライト。超高輝度で焦点レンズ付でとても役に立つ。
20141031031558848.jpg


・LEDルミカライト

キャパ200人程度の小箱だと撮影してるステージ近辺に全く余分なスペースがないのでレンズを置くところを確保するのも一苦労です。暗い中で客に触られたり蹴られたり事故なくレンズが置けるようにほんの少しのエリアを確保するため、LEDルミカライトを持っていくのがオススメです。アイドルなどのコンサートでヲタ芸を打つときに使うあれです。RGBの3色LEDが入っているのがオススメ。これを光らせてレンズを置いた脇に転がしておけば、レンズが有るよというアテンションになり不注意で蹴飛ばされたりなどの防止になり安全の確保ができます。LEDなので長時間の常時点灯でも電池切れの心配もなく安心です。
一工夫として灯体の半分に黒パーマセルを貼っておくのがオススメ。暗い中で手元明かりに使う時に自分が目潰し喰らわずに済みます。

▼赤で転がしておけば誘導灯的な警告にもなるし、灯体の半分に黒パーを貼っておけば便利な手元明かりにも使える。
20141031030323d7e.jpg2014103103014544d.jpg

・耳栓

前々からうっすら感じてたけど、もう絶対必要だと今回確信した。ヘドバン、モッシュ、ダイブやられるとカメラと衝突して僕もカメラも危ない上に当たった客もケガするのでカメラが入れない。ステージと客席の間に撮影が入る空間すら取れない小箱ではスピーカー前しかポジション取れないということもある。なので耳栓は絶対必要。機材ケースに常備しておくのが吉。



ライブ撮影に必要なISO感度とレンズ性能

初めてライブフォトを撮ったのがこの夏前あたり。春先辺りにNikon D700を中古で買って間もない頃で、それまでのFujifilm S3Proとはまったく次元の違う高性能っぷりにただただ感激していた時期。

S3Proはいい機材でイイ画が撮れるカメラでしたが、いかんせんISO感度上限は1600。
ISO400とか800のフィルムからすれば高感度でしたが、ISO1600では適正露出はF2あたりでもシャッター速度1/30とか1/15。それもノイズザラザラで被写体ブレしまくりでは相当枚数撮影しても使える写真は撮れませんでした。

D700だと常用感度上限が6400で、当然のことながら1600程度では本当に破綻がなく、6400でもめちゃくちゃキレイな画でしたが、本当にキレイで使える写真かどうかで絶対評価すると、高感度時には少なからず階調情報が飛んでベタ塗りっぽかったのは否めません。

D700を1年と経たずD800に機種変更して感じるのは、やはり高感度性能の良さ。高感度時の階調が失われにくいのには驚きました。

D700だとISO感度を少しでも下げようとして単焦点85mmF1.8などを使っていましたが、D800だと同じISO4000~5000でもノイズが少ないので通しF2.8のズームが使えて、格段に撮影は楽になった気がします。

結局ライブフォトの撮影は照明がめまぐるしく明暗している中で、明るくても暗くてもイイ表情とイイ瞬間を押さえないといけないわけです。、Nikon D800でISO5000、F2.8を基準に撮影した場合、シャッタースピードは1/60~800くらいに収まり、1/100~1/200前後のシャッター速度の写真が一番多くなります。ライブフォトというのは手ブレよりも被写体ブレで写真がボツになる事が圧倒的に多く、ゆえに可能な限り1/160や1/200くらいのシャッター速度は欲しいわけです。加えてステージの距離にもよりますがやはり焦点距離100~200mmあたりの写真が多くなるので、となると明るいレンズはもちろんのこと、70mmより望遠側ではVR(手ぶれ補正)必須になります。

ちなみに手前味噌ながら、子供の頃からミリオタで、ガスガン大好きでシューティングする趣味があるせいか、85mm程度であれば1/焦点距離というセオリーを若干下回ってもあまり手ブレはしないのですが、135mmくらいでは手ブレ補正が欲しくなってきます。今のところ手持ちのVR搭載レンズはSIGMA 70-200mm F2.8 EX DG OS HSMの1本だけですが、VR搭載のレンズがもっと手頃になればなぁと思います。

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DSC_5821.jpgDSC_4929.jpgDSC_4971.jpg


今回の反省点など

今回1700ショットほどを撮影してExif情報を後から見て検証したところ、F2.8、ISO感度5000で撮影すると、少なからずシャッター速度が1/400より速いものがある。そういうものはノイズの観点からもう少しISO感度落としてもいいかもしれない。
Nikon D800にはISO感度自動制御があるのでISO-AUTOにして、低速限界設定をオート(補正で高速側に寄せる)もしくは1/160前後に設定しておくのがいいのかもしれない。




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