とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

サウンドエンジニア、サウンドデザイナーとしてレコーディングからPAまで音の仕事ならなんでもおまかせC3PROJECTの日常。

録音部:同録の機材バッグ、見てみますか? 

例年より16日も早い梅雨明け。そして早くも30度超えの気温。逼迫する電力需給率。
6月でこの調子で、7月8月は一体どうなるのでしょうか。。。
C3PROJECTの中の人です。

さて、世の中には・・・というか日本ではあまり音声や同録に関してやっているブログやサイトは少ないので、音に関わる人たちの情報交換や情報収集は本当にMan to Man の Face to Faceでしかできないといっても過言じゃないと思います。
それもごく限られたコミュニティ・・・、例えば製作技術会社内の音声部、録音部の同僚同士で・・・というのがホトンドだと思います。

映像方面では映像愛好者が多いためビデオサロンだとかCAPA、ビデオαなどの雑誌も多く、ネット上にもそうした情報も豊富なのですが、音声関連に関しては何にもないのですよね。強いて言えばSound&Recording誌、PROSOUND誌が音の技術の唯一(唯ニ?)でしょうか。それにしてもS&R誌は音楽方面に特化していますし、PROSOUND誌にしても比較的放送技術とポスプロ技術、PA技術、そして技術レビューに偏っているのであまりプロダクション現場の何かを伝えることは少ない。

そんな状況なので録音部やENG音声は、録音技術の現場でのちょっとしたテクニックや、ちょっとした便利アイテムの話といった、いわゆる「Tips」が手に入りにくい。海外コミュニティにまでアンテナを張っていないと本当に何も情報がないというのが日本の現場録音の状況ではないだろうか。日々精進の音屋としては歯がゆいところである。


そんなこんなで、同録に行く時の私のカバンの中身を、まずは私から公開しましょうという誰得?かわからない記事。
少なくとも私は何の得にもならない。むしろ気温33度の屋外で暑い思いして機材の撮影をしてきたので、ある意味損こいた・・・のだろうか。

ともかくご覧ください。 C3PROJECTの同録基本セットの内容です!

▼同録の機材一式はこのカバンの中に。 このdigidesignバッグ、実は相当デカイい。
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▼中身全部をひろげてみた。 撮影中、ご近所さんに変な目で見られた・・・orz
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意外と結構な物量です。重さも結構あって、この基本セットのカバンひとつで20キロくらいの装備になります。
まぁ、実はこれでも基本セットなので、実際にはさらにいろいろと追加機材があることもしばしば。特にドラマ系撮影ではここに 同録用のProtoolsシステム一式 が加わるのでいろいろモロモロでかなりの物量になります。


さて、同録の必須アイテムであるガンマイク。

うちでは基本的にSENNHEISER MKH-416Pを使っております。
近年海外の流行ではSCHOEPS CMIT 5Uなんかも選択肢に上がり、音に敏感な録音技師さんたちは既にCMIT 5Uをお使いのようです。が、まだまだ416信仰が根強い日本の現場ですので、私もとりあえず416を使っております。

使っていて分かるMKH-416の良いところというのは・・・

 ・ とにかくありえないほど丈夫。冷凍庫、爆炎、風呂場、雨天撮影バッチコーイ!
 ・ しっかりした音には定評がある。その安心感はプライスレス。
 ・ 中域が張り出すダイアログ向きの力強い音響特性。

といったところでしょうか。

かつて関西でロケ音声をやっていた頃、「猛暑の楽しい過ごし方特集!」みたいな企画で、マイナス25度の南極体験ができる巨大冷凍庫に入り撮影をしたのですが、カメラはあまりの寒さにメカが凍りつき、バッテリーは電圧が下がり、ライトは自身の発する熱と外気温の差でヒビ割れるという状況でも416は平気でした。 しかもその後、気温30度オーバー、湿度も半端ない屋外へ一気に移動してロケ続行でしたが、50度近い寒暖差でもしっかりと音を拾ってくれる安心のマイクは416ぐらいじゃないでしょうか。(さすがに各接合部が熱収縮、熱膨張する音が時折パキッと入りましたが^^;)

その他、白いケースには現場でナレや効果音を録る必要に備えた各種マイクを取り揃えています。

▼とにかく安心のSENNHEISER MKH-416P ブームポールはZIZZO。
 ショックマウントはRycote
とSABRA-SOMをニコイチしたオリジナル魔改造。画像 005

▼屋外で必須のジャマーはフォームの開放気泡の性能から、やはりRycote製がヌケが良い。
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ガンマイクもさることながら、ワイヤレスマイクも重要なアイテムで、個人的に必須アイテム。(予算次第であるが・・・)

たかだか有線が無線になっただけのくせにやたらと高価なのがワイヤレスですが、C3PROJECTでは奮発してSENNHEISERのワイヤレスを2波導入しています。 416でご存知のSENNHEISERだけあって信頼性、音質ともに優秀な機材です。

よく低予算の現場で使われる AZDEN や SONY のUWPシリーズなどのワイヤレスでは、明らかに「シャーーーーー・・・・」と鳴っていてS/N比が半端無く悪く噴飯してしまうことや、ワイヤレスのベルトパックがでっかい & マイクヘッドがでっかくて仕込んでもバレバレになってしまうなど困ったことが多いのだが、SENNHEISERのワイヤレスではそんなこともなく、マイクヘッドのSENNHEISR ME2 は仕込み用ワイヤレスとしてベルトパックもヘッドも十分に小さく(RAMSAのアレと同等)、S/N比もRAMSAと遜色ない。 電波の飛びや耐混信性能も、昼間の都内で実際に使用してみて全く問題ない。 しかもアルミダイキャスト製のボディのため軽い上に、多少踏みつけても壊れない丈夫さを備えているので本当に重宝する。

▼SENNHEISER EW112P ワイヤレスシステム。 非常に小型軽量かつ丈夫で高性能なワイヤレスです。

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▼W/L仕込みセットその1 仕込み用ゲル。衣擦れ防止用。
▼W/L仕込みセットその2 送信機を隠せない衣装のためにシークレットポケットベルト。

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▼W/L仕込みセットその3 左:SENNHEISER ME3。仕込み用のゴムなども。 右:ラベリア用風防各種詰合せ。
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そして小型のアタッシュケース。通称ガチャ箱。
中身はポータブルPCMレコーダーのSONY PCM-D50や、テスター、デジカメ、変換ケーブルや単3エネループ、充電器、領収書、筆記具、メモ帳などなどもろもろ。

PCM-D50はちょっとした合間にアンビを録音したりするときによく使う。D50はほんとに良い機材だと思う。これ1台あればバカチョン的にホントに何でも録音できるので、ぐーたらな自分には必須アイテムになっている。アンビを録り忘れることもよくあるので、ちゃんと録音することを心がけています^^;  

そしてテスター。機材トラブルの時には原因究明のためにまず電源を疑い、その確認のためにも必須。ひいては現場の安全確認のためにも持っていたほうが良い。何度これで助けたり、自分自身も助かったことか。電圧、導通、ショートなど、とにかく原因がわからないと何も出来ないのでゼヒモノです。私は最近電池にエネループを使っているのですが、24本もエネループがあると電池の充電管理が困難でして、エネループの電池残量確認にも役立ちます。


▼通称ガチャ箱。電池だの変換だのガチャガチャしたもの詰合せの道具箱。別名四次元ポケット。
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▼各種変換など。すべて自前製作。しかしXLRコネクターは意外と重い。軽量化を希望・・・。

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そして貼り物セット。 とにかく現場は「貼る」。撮影部も照明部も録音部もとにかく貼る。

フリーになるまでは貼り物は現場の誰か任せにしていたが、フリーとなっては流石にそうもいかず、ちゃんと用意した。最初はガムテ、ビニテ、ドラテしかなかったが、その後パーマセル、両面、その他いろいろ増えていった。

個人的には 「現場の貼り3原則」 というローカルルールがあって、不都合があってもとにかく貼ればなんとかなるのである(^^;)

▼ 「現場の貼り3原則」

  1  貼って隠す。
  2  貼って間に合わせる。
  3  貼って何とかする。
絶対にだ。

そのためには粘着力の弱いものから強いものまで用途に合わせて使い分ける。ガムテ、両面、ビニテ白黒、ドラテ、パーマセル、 医療用キネシオテープ、医療用モールスキンテープはゼヒモノ。

特にワイヤレスの仕込みには貼り物が必須。肌に貼ることもあるので、肌の弱い人にも負担が少ないように医療用を使うことも心がけている。

▼どこのご家庭にもある貼り物セット。 パーマセルが高価でほんとにツライ。
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そして現場で全てをまとめるミキサー、SIGMA SS-302 。
最近は腰痛対策にPetrolのミキサーバッグ&ハーネスがほしいのですが高い・・・(涙)

それはさておき、302はまぁほんと良く出来たミキサーです。その優秀っぷりは 以前にも書いた とおり。
チャンネル数が必要なときはもう1台カスケードして使っています。名機でありながら開発から時間が経ち、今後はメーカーでもメンテナンスが出来るかどうか分からないというアナウンスがSIGMAから発表されたので、大事に使いたいと思っています。

▼ミキサーのSIGMA SS-302
  ところでSounddevicesのLED VUって見やすいですか・・・???
画像 039


・・・と、こんな機材で同録に向かわせていただいております。

撮影同録、ENG音声など、音のことならC3PROJECTにお任せください。
お問い合わせ、ご依頼などのご連絡はホームページ (http://c3project.jp/)からお気軽にどうぞ!




category: 音響機材関連

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