とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

サウンドエンジニア、サウンドデザイナーとしてレコーディングからPAまで音の仕事ならなんでもおまかせC3PROJECTの日常。

映画のADRや録音と演出の関係。 

世の中、師走の28日などは仕事納めの方が多かろう日。

そんな日の深夜~早朝でもC3PROJECTは喜んでお仕事いたします。
テッペン、早朝、飛び入り仕事、サブ出し追っかけMAなんでもござれ。
急なお仕事、スケジュールの危ないお仕事大歓迎。 


・・・。  なるべく余裕ある方が良いですが。。。


さて、先日は夏に同録したショートムービーのダビング(いわゆるMA。映画的に言うところのダビング)でした。
神楽坂のアフレコスタジオ、スタジオユニさんのMA3です。

▼スタジオユニ MA3 5.1ch対応のMA、DBルーム
DSCF0162.jpg


MA3はダビングルームで収録はナレブースのみだけど5.1ch対応。この日伺った時、隣室の大型アフレコブースのMA2では長尺物のアフレコやってたようでした。見慣れた役者さんがチラホラ。MA2はYANAMIのアナログ卓だったか、珍しい古いのが入っている。自分の古巣のグロービジョンもTAMURAの卓などという年代物が入っていたけど、アナログ卓はとにかくわかりやすいので、デジ卓みたいに見えない裏ページで何か設定狂ってて・・・みたいな事故も少ないので収録に最適だと思う。


で、こちらのショートフィルムのダビング。

夏の同録以来でしたが、最近画の編集が終わりこの数日で効果仕込みしておりました。
ナレーション収録や、演出意図による台詞変更のため同録の一部差し替えと、同録条件の悪い部分の一部差し替えのためのアフレコもこの日に行いました。

これはADR(AdditionalDialogueReplacement)と言って、出演してる本人によっていわゆるアフレコをするのですが、一部差し替えなので前後の生かしてる同録と音の質感や演技のトーンを合わせる為かなり気を使って収録する必要があり、収録時のマイク設置も通常のMAやアフレコとは違ったかなり特殊なことをします。

映画のADRは音響技術的にもノウハウが必要なのはもちろんなのですが、この時、演出的にも「同録の芝居」 と 「アフレコでの芝居」 を完全に一致させる演出的な感覚もかなり重要な点で、それを録音技師としての責任において、演出に関して監督と役者にアドバイスをするのもC3PROJECTならではかもしれません。


「場の空気」で芝居をする役者にとってアフレコブースというのはかなり異質な空間で、芝居を掛ける対象物がなにも無い空間なので、ADRでアフレコをやってもらうと、役者本人は最善を尽くして芝居したつもりが、芝居のトーンが同録とは全く違う物になってしまうことがほとんどです。

この時、演出慣れしている監督ならその差異に気づいて芝居に方向修正・・・という演出が出せますが、芝居演出を専門に長年やっている人間でもない限り、それができる人はごく少数。 このように意外と気づかなかったり、気づいても適切に最短距離での方向修正ができなかったりする場合には、そこを録音技師として監督や役者にアドバイスしながらADRしていくことすら可能というのがC3PROJECT最大の特徴かもしれません。

こうして演出にまで食い込んでいくことは人によっては、越権行為だとおっしゃる方もおられますが、録音技術という部署であっても、技術だけにとどまらず、演出方向へも目を向け、演出面で一歩引いたところから客観的に見ておかしいことはおかしいと率直に指摘することでより良い収録、作品作りに貢献する。それがあるべき録音技師の仕事ではないか?と考えております。


(余談ですが最近は必要以上に他部署に不干渉な流れがあるような気がします。私も現場スタッフの端くれとして他部署に無駄に干渉することはしませんが、他部署であっても明らかに納得できない事をしていれば、やはりそこは作品をつくるスタッフの一人として具申すべきだと思っています。「録音部は録音に最終責任を持ち、演出部は演出に最終責任を持つ。」という責任分担には全く異議は無いので、あくまで「ご意見申し上げる」だけであって、もちろん演出部の最終決断には口は挟みませんが、作品を作る上で協力関係にある以上、気づいた事は皆で共有し消化ていこうというのも大切だと思いませんか?ということなんです。)









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