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Macでハードディスクをスリープ(スピンダウン)させない方法基礎技術・知識
SSDが手頃になって来た今でも、映像や音などメディア編集をする職の人間にとっては、大容量の外付けの3.5インチHDDのはいまだ魅力的である。「裸族のお立ち台」をはじめ、3.5インチHDDを素っ裸でファミコンカセットのようにガチャコンと着けたり外したりできる、いわゆる「HDDのお立ち台」の中にはHDDコントローラーが内蔵されていてアクセスが一定時間ないとHDDをスピンダウン(スリープ)させてしまうものがある。うちのお立ち台...
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映画館・ダビングステージの「Xカーブ」特性について基礎技術・知識
これまでの仕事を振り返るとありがたいことに、大小含めて劇場でみてもらう作品の音に、もう10本ほど関わらせてもらっていた。私はこの業界に入ったのが20年近く前になるが、スタジオの同僚Aさんが大変そういったテクニカルなことが好きで詳しい人だったため、先輩よりも同僚Aさんに多くを教えてもらった。Aさんは当時自分が勤めていたスタジオで唯一技術面に詳しく、システムの改修に積極的に取り組んでいた技術の切り込み隊長み...
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その用語、何のことかわかって言ってる?基礎技術・知識
音関連の用語には長年やっててもなんのこっちゃと思うものがいくつかある。業界用語は元の意味がわからないまま使ってしまうものが多いのだが、その中の1つが「ノンモン」。現場でよく使う用語だけどなんの略か知ってる人はそう多くない。無音を指してノンモンというのだが、かくいう私も「ノンモン」ってなにがどうなってノンモンなんて言葉になったのか未だに分からない。この長年の疑問を調べてみたら、電波通信方面の用語で電...
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音で考える録音技師の必要性基礎技術・知識
C3PROJECTはあらゆる音の仕事を手がけるサウンドエンジニアリング専門のチームで、TV、映画、CM、アニメ、吹き替え、ゲーム、ライブPA/SR、レコーディング、音響効果など、あらゆる音の仕事に日々従事しています。私自身はMAミキサーであり、また、現場で竿を持ってガンマイクも振るプロダクションサウンドミキサー(いわゆる同録の録音技師)でもあるので、同録の際はMAを見越した録音プランを必ず提案してます。さて、あまり音に...
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今更?今こそ?古き良きVU計について。基礎技術・知識
ポスプロ方面ではラウドネスメーターの話題でもちきりですが、今もVU計は現役です。多分まだまだ当分スタジオから消えることはないでしょう。僕はVU計が無いと録音もミックスも出来ないくらいVU計が体に染み込んでるわけですが、VU計が有るとピークメーターに惑わされずコンプやEQを操作でき、針の振れ具合から音圧を客観的に計りながらミックスできるので非常に役に立ちます。ところがDTM全盛の今ではどの機材もDAWもメーターとい...
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ラウドネス基準による制作についての私見。基礎技術・知識
我々のミキサーの間ではようやくラウドネス関連の話題が本格的に盛り上がってきたわけですが、個人的には比較的早い段階からラウドネスに関していろいろと勉強したり、実際にミックスでやってみたりと準備してきたので、ドンと来い!なC3PROJECTです。周りを見ているとラウドネス導入を黒船来航のように不安をもって構えているようですが、しっかりと勉強して、ラウドネスメーターの挙動を知れば知るほどわかってくるのは、ラウド...
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正しい平衡-不平衡変換とアッテネーション基礎技術・知識
業務用音響機器と民生機器を接続するときに付きまとうメンドくさいアレ。「+4dBu」と「-10dBV」の変換も有るけど、それより先にまずは回線を物理的に接続する必要がある。業務用音響機器は基本的にバランス(平衡)接続なのに対し、民生機器はコストダウンのためにほぼ100%アンバランス回路が採用されているのでアンバラに変換する必要がある。(バランス、アンバランスの詳しい解説は「言わせんな恥ずかしい」レベルなので割愛す...
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モニタースピーカーの条件とは基礎技術・知識
音の仕事についてからいろんなスピーカーを聞いてきたけども、職業的にドライに考えた時、仕事上必要なモニタースピーカーとしての音を出すスピーカーの条件というのはそんなに難しいものじゃないと思う。何十年も昔と違って、各社とも基礎の技術レベルが十分に高くなっているので、そこから上を狙っていくような業務用モニタースピーカーはどれも十分なレベルに達していて、あとは決裁権を持ってるエンジニアの好みみたいな部分が...
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ピンマイク仕込みによる音声収録基礎技術・知識
最近、ニコニコ動画やUstreamなどの映像配信でコンテンツを制作する企業も増えて来ました。以前はストリーミング放送といえば圧倒的に音声のみのラジオ番組が多かったのですが、ビデオ機器ととPC機器の接続が容易になり、映像取扱いが簡単になったことで、映像配信がより手軽になったのがひとつの要因だと思います。・・・と、ここで音声屋として困ったことがおきております。 「 マ イ ク が 邪 魔 。 」映像...
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アナログフィルター。デジタルフィルター。基礎技術・知識
アナログ vs デジタル この意見を音の業界人同士で戦わせるほど危険且つ不毛なことは他にないと思う昨今、アナログでもデジタルでも、今手元にある環境で最高の音をお届け出来るのが「良いエンジニア」の条件だと思う私です。さて、デジタル機材もアナログ機材も所詮道具にすぎないので、適材を適所に配置していけばよいというスタンスの私ですが、最近コレだけは何が何でもアナログにしとかないとだめだなと思ったのが「 HPF 」...
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定在波、位相、しゃべり方基礎技術・知識
自分の常小屋になりつつあるスタジオのブース。本来立ち位置での音響設計がされているためか、立ちでのアフレコ収録には持って来いの音響特性なのに、座高位置でのナレ録りで定在波が気になるこの1ヶ月。このブースはちゃんと吸音・反射の特性を音響設計したブースで、換気・空調は常時ONでも環境ノイズは完全にレベル外で、床・天井、左右壁面は全て非平行面、部屋の角も音が溜まらないよう吸音トラップが仕込んであります。でも...