とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

サウンドエンジニア、サウンドデザイナーとしてレコーディングからPAまで音の仕事ならなんでもおまかせC3PROJECTの日常。

MacPro(Mid 2012)でOS X Mojaiveを使うための備忘録 

ゴミ箱MacProに代替わりする前の、いわゆる銀箱MacProの最終版は2012中期モデル(MacPro Mid 2012)で、Protoolsを使っているくらいではまだまだ余裕のパワーが有り余っているのですが、8年が経過し2020年にもなってしまうとOS Xのほうが対応を切り捨ててしまい、通常の銀箱MacPro 2012では、OS X HighSierra(10.13)が最終対応となりインストールができません。


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category: Protools関連

High Sierra でも ProtoolsHD12.5.2 動作良好(公式動作対象外) 

最近、目が一段と悪くてPC画面をみるのがしんどいのでblogの更新頻度がどんどん落ちてるC3PROJECTの人です。こんにちは。

さて、2018年も折り返し地点まで近くなりましたが、Protools界隈ではHD(専用DSPカードとIFによる機能制限無しの最上位ライン。)、無印(CPU依存での処理で専用ハード不用。機能制限あり。)という従来の呼び名が無くなり、Protools Ultimate(従来のHD)と、Protools(従来の無印ライン)になり、バージョン名も12.5.2とかややこしい表記をやめてProtools2018とリリース年をバージョンナンバーとするバージョニングルールに変わりました。このほうがサブスクリプション制ライセンスの期間とバージョン名が一致するのでわかりやすくていいですね。

私はAvidへのお布施を2016年で滞納してるので、ProtoolsHD 12.5.2を使っていますが、12.5.2はMac OSをYosemite(10.10系)までで運用しないとレベルメーターやTCカウンターなど画面描画がとんでもなく悪くなるので、OSをElCapitan(10.11系)などにはできませんでした。(ProtoolsというよりはElCapitan以降のOS側の画面描画エンジンの変更による不具合だと思われる)

そんな理由でOSのアップデートを避け続けていましたが、最近リリースされたHigh Sierraはなかなか安定していると各方面のフォーラムでも噂で、DUCでもPTHD12.5.2がHigh Sierraで安定動作してるよとの報告が多数あったので私もHigh Sierraへアップデートしてみました。

結論から言うと、Mac Pro 2012 の12コアモデルへのHigh Sierraのクリーンインストールで、ProtoolsHD12.5.2しっかり問題なく動きます。

懸念されたメーターやカウンターの描画カクつきも全くなくYosemiteと変わらず快適です。

多少プラグインで不具合あるものもありましたが(LiquidMixを32LivesとBluecat patchwork経由で動作させるとプラグインのGUIが表示されないが、LiquidMix本体から操作はできるので問題はないという不具合。他は問題何もない。)全く支障ありませんでした。

OS的にもYosemiteよりもHigh Sierraのほうがファイル操作などは高速化しているらしいのでアップデートしても損はないかなと。

そんな動作報告でした。

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AVID Artist Control のタッチパネルキャリブレーション 

S3やS6の登場でAVIDのProtools用コントロールサーフェスとしてはそろそろ古株になりつつあるArtist Control。

発売は2008年(当時はEuphonix MCシリーズとして発売。その後Avid傘下に収まり中身はそのまま、見た目はシルバーからブラックになり現在のArtistシリーズと改称。)なのでもうすぐ10年選手になる訳ですね。。。私も年をとるわけだ。。。

そんなArtist Controlですが4本のフィジカルフェーダーと8つのロータリーエンコーダー、大型のタッチパネルTFTディスプレイを備えていて、なかなか優秀なアイテムです。

以外と知られていませんが、Avid Artistシリーズ(ArtistMix,ArtistControlともに)にはTESTモードがあり、フェーダーの強制キャリブレーションとTFTタッチパネルの位置検出のキャリブレーションができます。

私のArtist Controlも経年のせいかタッチパネルを押した際に、押したところとは違う部分に反応してしまうようになったのでキャリブレーションしたところ誤検出の症状がスッキリ治りましたので、そのキャリブレーションの方法をご紹介します。



1. 「BANK L」、「BANK R」、「NUDGE R」を同時押ししながら電源投入。
  TESTモードに入るまで数秒間「BANK L」、「BANK R」、「NUDGE R」押しっぱなし。

control_cal1


2. TESTモードに入るとArtistMixは全LEDが点灯、ArtistControlはTFTに「TEST MODE」の文字。
control_cal2

3. ArtistControlは上記状態でタッチパネルに触れると「Touchscreen Calibration」モードになる。
control_cal3

4. 十文字のアイコンが出現するので、正確に十文字の中心をタッチ。次々と9回これが現れるのでタッチ。
control_cal4

5. 9回タッチしてキャリブレーションモードが終了するとEXITを押して電源OFF。

6. ずれが大きくて1回でキャリブレーションできてない場合は再度繰り返す。


以上

このTESTモードで、ArtistMix,ArtistControlともに強制的にフェーダーの下限位置検出によるモーターフェーダーのキャリブレーションが行われる。個々のフェーダーの微妙な0dB位置のばらつきなどのキャリブレーションには対応していないとのこと。

また、フェーダーの動作チェック、エンコーダーの動作チェック、ボタンの動作チェック、LEDの点灯チェックなどが可能。

購入後一度もキャリブレーションしていない方は是非一度試してはどうだろうか。


category: Protools関連

Protools HDX で Focusrite Liquid Mix 32を使う 

C3PROJECTでは2015年もいろんなお仕事をさせていただきました。

テレビ東京「永遠の0」の音響効果から年が始まり、吹き替え、CM・ドラマの同録などの外現場、番組MA、海外ゲーム音声ローカライズ、音楽制作まで幅広くお仕事させてもらえたのも皆様のおかげです。

また赤坂にDiME Studioとして小さいながらもスタジオを音響効果アウルサウンドワークス(株)と共同運営させていただき皆様にご愛顧いただいております。

2016年も皆様の音を最高のものへと仕上げることのできる技術をご提供し、お役に立てますよう精進してまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

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さて本題。私がProtools M-Poweredなんていうクソ懐かしい物を使っていた頃から手放せない音作りのプラグインがありまして、Focusrite Liquid Mix というEQ+Dyn系のプラグインなのですが、未だにこれを超える製品を見つけらません。

Liquid Mixには2つのラインナップが有ります。

・LiquidMix HD … Protools HD(TDM)専用
・LiquidMix 16/32 … 外部DSPユニット兼コントローラをFireWire400で繋ぐ(RTAS/VST/AU対応)

ところがLiquidMixはその後のサポート終了でAAX版プラグインがリリースされることもなく、HDXでは使用できなくなりました。



▼LiquidMixとは・・・

LiquidMixのEQは多彩なハードモデリングを搭載していて、手軽に素晴らしいミラクルを提供してくれるので音楽ミックスには欠かせないアイテムで、古いプラグインですが、未だに私のような熱狂的なファンが世界中にいる珍しいプラグインです。

音の世界でもインパルスレスポンスによるモデリング技術はよく目にしますが、多くは静的なインパルスレスポンス(IR)の重畳であり、音のように常に激しく動的変化する際の瞬時のインピーダンスなどの挙動をモデリングしきれていません。そうした静的インパルスレスポンスに対して、LiquidMixは「動的インパルスレスポンス」をDSPで高速演算してサウンドに反映するダイナミックコンボリューションという技術によるプラグインです。この技術自体はLiquidMixを販売したFocusrite社の技術ではなく、SintefexAudio社による技術供与でした。

Fosusriteはこのダイナミックコンボリューションによるモデリングサウンドを製品のメインストリームにしたかったようで、LiquidMixの兄弟分にLiquidChannelなどがいますが、どうやらこれら製品の開発販売後、FocusriteはSintefexと袂を分かったようで、その後の後継機やサポートも終了してしまいました。(ちなみにその後、ダイナミックコンボリューション技術はUniversalAudio UADなどで実装され名実ともにメインストリームとなり引き継がれています。)


▼使えなくなったLiquidMixを使いたい

先日自宅のHD3AccelもようやくProtoolsHDXに移行しましたが、この移行がずーっと実現できなかったのもLiquidMixを手放すことができなかったというのが1番大きな理由です。


HDX環境というかProtools11以降、AAX64bit環境でLiquidMixを使いたい方がどれほどおられるかは最早謎ですが、周囲にも数名のLiquidMix信者仲間がおりますので、他にもいらっしゃるんではないかと思い、当方で成功したAAX64bit環境でのLiquidMix使用方法をナレッジベースとして置いておきます。

以下LiquidMix = LMとします


★ 環境と準備するもの

【ハードウェア環境】
Mac mini(Late 2014) Core i7 3GHz/Mem16GB/HDD1TB
Sonnet xMac mini Server(HDXカード用のTB - PCIeシャーシです)
AKITIO Thunderbolt Dock(TB - FW800などの変換ドックでここにLMを繋ぐ)
Focusrite LiquidMix 32(安定度の問題でAU版プラグインを変換して使用します)

【ソフトウェア環境】
OSX 10.11.2 (El Capitan)
ProtoolsHD v12.4
Bluecat Patchwork v1.71(AAX64でVSTやAUを動かすコンテナプラグイン)
SoundRadix 32Lives v1.06(LMは32bitプラグインなのでこれで64bit変換します)



★導入手順

まずLMのドライバインストールですが、YosemiteやElCapitanなどではインストーラーがそもそもインストールしてくれません。Gatekeeperなどの問題ではなくLM開発当時とはOSバージョンが上がりすぎていてインストールポイントを見失ってるようですので、インストールパケージをバラしてインストールします。(Marvericksくらいだと普通にインストールできるかもなのでそういう方はそれで大丈夫だと思います。)

1.Focusrite公式から最終バージョンのドライバであるv3.01のディスクイメージを用意します。

2.展開したインストールパッケージ(Install LiquidMix.mpkg)を右クリックし「パッケージの内容を表示」させる




3.表示されたContents>Packaes 内のLiquidMixAU.pkgをインストールします。



4.エミュレーションファイルも手動インストールになります。

先ほどと同様、公式よりエミュレーションファイルの各サンプルレート毎(44.1K、48K、96Kなど)ディスクイメージをDLし、展開するとインストールパッケージが出てきます。 ・・・が、これもインストール失敗するので、インストールパッケージを 右クリック>パッケージの内容を表示 させます。

表示された中身の Contents>Resources 内にさらにインストールパッケージがあるので 右クリック>パッケージの内容を表示 させます。

すると下のスクリーンショットのように Contents>Archive.pax.gzファイル がありますのでダブルクリックし展開します。



するとエミュレーションファイルは下のスクリーンショットのようにダウンロードフォルダ(Macintosh HD//Users/(hoge)/Downloads)に展開されるので、LiquidMixフォルダ内の.leqや.lcpなどの全ファイルをMacintosh HD/Library/Application Support/LiquidMixフォルダへコピーします。(各サンプルレート毎のエミュレーションファイルについて同様のインストール操作をします)



5.LiquidMixのAUプラグインを32Livesで64bit変換しておく。

LMのプラグインはVSTもAUも32bitプラグインなので、64bit化しないとBluecat Patchworkでも動かせません。
そのために32Livesで64bitに変換しておきます。
このあたりはやればわかると思うので自力でどうぞ。


6.El CapitanのAppNap機能を殺す

何故かプラグイン起動後数十秒で操作が不能になってしまうのでアクティビティモニタで監視して原因を探ってみると、数十秒でプロセスがアイドルしてしまっていた。明らかにOSXがプロセスを寝かしつけて取り上げちゃってるんですが10時間ぐらい原因がわかりませんでした。

原因はMountain Lionぐらいだかでこっそり実装されていたバックグラウンドのプロセススケジュールを取り上げて仮死状態にすることで消費電力削減や表プロセスのCPU割当を増やすという余計なことする「AppNap」でした。こいつのせいでLM DSP − LiquidMixManager − プラグイン間の通信が途絶し操作ができなくなる不具合が起きて相当悩んだという曲者。殺します。

アプリケーションフォルダ内のLiqudMix.appを 右クリック>情報を見る で、一般情報タブ内の「AppNapを切にする」にチェックを入れます。
LMinfoAppNap.png
Mountain Lionぐらいだかでこっそり実装されていたバックグラウンドのプロセススケジュールを取り上げて仮死状態にすることで消費電力や表プロセスのCPU割当を増やす余計なことする奴が「AppNap」です。


7.LiquidMixManagerのHardware follows pluginsのチェックはOFF

チェックが入っていると若干レスポンスが落ちる(?)模様。
気になる人は外してください。
LMMngrHFP.png

8.Bluecat Patchwork で 64bit化したAU版LMをエンジョイする!

あとはBluecat Patchworkをインストールし、Protools上でPatchworkを起動。
Patchwork内で先ほど64bit化したAU版LMを起動すればOK。
Enjoy LiquidMix!!!

LMBCPWonPT.png



ということでお読み下さり実際作業された方がいらっしゃいましたら大変お疲れ様でした。

AAX64bit環境でのLM運用について多大な助言を頂いたうえだ様にも感謝致します。

最後ですがもしあなたがLiquidMix信者という方でしたらぜひコメントくださいませ!





category: Protools関連

xMac mini Server で ProtoolsHDX を使う 

昨日からProtoolsHDXのシステムを組み上げています。

消費税がまだ5%のころにTDM to HDXクロスグレードで購入したまま、忙しかったり互換性の問題で長らく押し入れで肥やしにしておりましたが、やっとこやる気も時間も互換性もなんとかなるかなと思えてきたので一気にやってしまおうということで作業しました。(当時はHDX発売直後キャンペーン中だったし増税前に買っておいてよかったというのもあるのですが、一番はドル円レートの問題。円高の時だったので今同じクロスグレードすると30万ほど跳ね上がってしまうんですね。。。)


▼6Uラックにマウントして空いた空間に各種補器など入れて1BOX化します。
IMG_0001.jpg  

Mac Proから拡張スロットが無くなって、ホストマシンにMac Proを使う理由もなくなったので、Mac mini(デュアルコア core i7 3GHz メモリ16GB)をホストマシンに採用しました。

HDXカードを使うために拡張シャーシも必要ですし、ラックマウントしたかったので、Sonnet xMac mini serverを採用しましたが、これがバカみたいに空冷ファンがうるさい。冗談抜きで「掃除機か?!」ってくらいうるさい。


▼Sonet xMac mini Server. 左奥がフロント面の4連ファン。右手前に電源ファン。
IMG_0709.jpg

あんまりうるさいので、基盤を見るとFAN SPEED Hi / Loの切替スイッチが。もちろんLoに切り替えるも、前面ファンのみ若干回転速が落ちたものの騒音は全然収まらない。なおこのスイッチは前面ファンのみに影響し、背面ファンには影響しない。

ProtoolsHDXの運用ではあまり発熱はしないようなので過剰空冷と判断し、4つある前面ファンのうち2つの電源ケーブルを抜いて停止。

しかし、一番の騒音源である背面の電源ユニット用のファンは100Vの電源が繋がっていればMacのON/OFFにかかわらず常時信じられない騒音でフル回転している。

仕方なく有り物の10kΩ VRをファンの間に挟む改造。
不精なのであまり普段は配線のハンダ部に収縮チューブとか被せないんですが、今回はかぶせておきました(笑)

音響機器のメンテ交換用でストックしていたものなのでAカーブだったらしく、回転速のコントロールがえらくシビアなのですがまぁなんとかなりました。


▼VRでファンコントロール改造。外に引っ張りだそうか悩んだけど出さなかった。

IMG_0708.jpg

改造を施して、6Uのラックケースへ放り込んで完成。

部屋がとっちらかっているので新しく設置する場所のお片づけ中です。

category: Protools関連

thread: プロのお仕事 - janre: 就職・お仕事

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