とある音屋の日常 「C3PROJECTスタッフBlog」

サウンドエンジニア、サウンドデザイナーとしてレコーディングからPAまで音の仕事ならなんでもおまかせC3PROJECTの日常。

09/13(日)Protools実務ブートキャンプ勉強会 

スタジオ実質標準のProtoolsをMAでつかいこなすためのワークショップです。
映像編集畑の人や、Protoolsをこれから使い始める人、MA業界にこれから進む人など、初級ステップからわずか1日でMAを始められる基礎テンプレート配布付きのProtoolsブートキャンプです。
MAに必要な考え方から、よく使うテクニックまでをお教えします。

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「Protools実務ブートキャンプ勉強会」開催概要

最低3人以上の受講で開催します。3人を上回らない場合は開催延期といたします。
コロナ感染予防のためマスク装着と入室時の消毒にご協力下さい。

 ■日時 2020/09/13(日)15時〜17時程度
 ■場所 赤坂アウルサウンドワークス内のスタジオにて
     東京都港区赤坂2-17-65 アウルサウンドワークス
 ■費用 一般4000円 学生3000円(会場にて現金でお支払い下さい)
 ■対象 映像関連業界、専門学生、これからProtoolsを習得したい方など
 ■内容 初級ステップからの実務を実際にMA素材を使い、通しで実践します。
 ■講師 C3PROJECT 代表:水本大介(MAミキサー・録音技師)
 ■持物 ノートPCで自身のProtoolsシステムがある方はお持ち下さい(なくてもOK)
 ■参加申込 http://c3project.jp/contact.html
     参加申し込み締め切りは9/10です。(最低人数に未達の場合延期)
     上記フォームから「Protoolsブートキャンプ申込み」と記入の上送信下さい。
     2日以内に参加申込確認のご返信をいたします。

2020/09/02 追記>> 好評につき定員に達し募集停止しました。
 

【今回(9/13)のブートキャンプ内容】

MAに必要なセッティング済みのProtoolsテンプレートを配布し、それをもとに勉強を進めます。
 ・MAの基本的な環境セッティング
 ・MAに必要な視点・観点
 ・実際のMAで行う作業について
 ・起こりうるトラブルの対処
 ・MA業界の現在について
 ・Q&A

よろしくどうぞご参加下さい。

category: 未分類

映画館・ダビングステージの「Xカーブ」特性について 

これまでの仕事を振り返るとありがたいことに、大小含めて劇場でみてもらう作品の音に、もう10本ほど関わらせてもらっていた。

私はこの業界に入ったのが20年近く前になるが、スタジオの同僚Aさんが大変そういったテクニカルなことが好きで詳しい人だったため、先輩よりも同僚Aさんに多くを教えてもらった。Aさんは当時自分が勤めていたスタジオで唯一技術面に詳しく、システムの改修に積極的に取り組んでいた技術の切り込み隊長みたいな方で、Protoolsのことも、デジタル同期の基礎も、サラウンドのことも映画音響のことも、ほとんどAさん経由で教えてもらい、追って自分で勉強していったので、今でもAさんには感謝をしている。

Aさんから当時よく話題として教えてもらったのが「ダビングステージと音」の関係で、大した資料が国内に無い中で、出入りするSONAやDolbyの方からの貴重な話を私に聞かせてくれたのは大変貴重な情報源だった。

そんな中で、日本の音響関係者がわかっているようでわかっていないのが「映画館の音響特性=Xカーブ」の話だと思う。ほとんどの映画音響の書籍を見ても「Xカーブ」の語句に触れはするし、お決まりの周波数特性図が載ってはいるものの、Xカーブとはなんぞ?だからつまりどうすりゃええのん???という肝心の解説は特にないのである。おそらく著者も理解していないので触れていないのである。

そこで「Xカーブ(X−cueve)」というのが何なのか。そしてどう扱うべきものなのかという信頼できるソースを探すともうこれは国内には見つけられないので、仕方なく英語文献を当たると、あっけなく解決するあたり、いかに日本がガラパゴス化しているかの証左だと思う。

Xカーブを現代の映画音響においてきちんと理解して製作作業をするためには、その歴史も知っておくべきだと思うので簡単に解説すると、サイレント映画だった映画に音がつき始めたのが1920年代。映画館はまだ音響のことを考えられておらず、再生システムもひどい音質で音量もまちまち、長い残響時間でハッキリ聞こえないのが当然の時代を経て、映画館とダビングステージの音を改善するため、再生音場特性を平準化を目指し、SMPTE ST202や、ISO2969に規定される「X−curve」が生まれた。
SMPTE ST202や、ISO2969に準拠した映画館が増えるにつれ、映画音響は今日につながる大変な改善と進化を遂げていくことになる。

ここで大事なのが、X−curveというのはあくまでも映画館やダビングステージのルームアコースティック(空間音響特性)を含めた音環境を平準化するための指標であって、映画のマスター音源をX−curveでイコライジングしろだとかフィルターしろというものではないのだが、音の仕事をしている人間のなかには相当数勘違いしている人がいる。

X−curveがどういうものかをもう少し詳しく噛み砕いていこう。

▼SMPTE ST202の周波数特性図
SMPTE_ST202.png

まず、X−curveの周波数特性は、約50Hz以下と2KHz以上が緩やかに減衰し、それ以外の区間はフラットなカマボコ型の周波数特性であることが図でもわかると思う。現代の20KHz以上が売りのハイレゾなどと比べると高域側が2KHzで減衰というのは信じがたいほどローファイだが、きちんとした理由がここにはある。

まず、音の物理現象として、スピーカーから発信された音は、スピーカーから直接届く「直接音(DirectSound)」と、床・壁・天井で反射する「間接音(RefrectSound)」があるが、家庭の部屋では「直接音:間接音」の比率は圧倒的に直接音に寄っていて間接音はあまり影響しない。家で聴く音はスピーカーの音そのものである。

ところが、映画館やダビングステージなどの大空間では、音は拡散し反射して「直接音:間接音」の比率が「間接音」側にシフトしてくる。すると人間の聴覚特性としては高域が強調されていくのである。人間の聴覚心理特性は一番最初に耳に入る直接音に意識がロックされ、次いで耳に入ってくる間接音を補助情報として積算的に知覚しているので、間接音(反射しやすい中高域が中心)が多く耳に入ってくると、印象として全体的に中高域が目立って聞こえてしまう。だからX−curveは2KHzという低い周波数からロールオフして、人間の知覚を補正する特性になっているのである。(だからSMPTE ST202や、ISO2969は「室内で」という重要な条件がある。)

ここまで読めばわかるはずだが、音場特性と人間の聴覚特性を上手に補正してフラットに聞かせるために映画館やダビングステージが用意している環境が「X−curve」であるため、ダビングステージではない一般的なポスプロのMA室で映画の仕込みをやる場合に、無理やりモニターにXカーブを模したロールオフフィルターを入れるようなバカなまねや、マスター音源にエンファシスするようなEQをかますなどのアホなことはしなくて良い。とどのつまり、映画館で観る音も、DVDで観る音も1つのマスター音源で同じように聞こえるようになっているのである。

とは言っても劇場版を普通のMA室だけでダビングするのはお勧めできない。最も重要なのは大空間で聞こえる音をマスターとしてベストに仕上げることなので、理想としては通常のMAルームで追い込んでおき、最終的にダビングステージで細部の聴感をさらに詰めていくのがベストなワークフローなのは言うまでもない。劇場でも家庭でも同じような印象を持てるようクロスマッチしながら作業を進めることだと思う。

蛇足だが、映画館・ダビングステージのサイズや形状、残響特性によってX−curve補正は変化する。
一般的にその容積が小さくなれば直接音が多くなり間接音が少なくなるのでロールオフ量が少なくなり、逆に容積が大きくなれば直接音が減り間接音が増えるのでロールオフ量が増える傾向が有る。
また残響時間が長いほど聴感上の高域増加が起きやすくなるのでロールオフ量は大きくなる。

より詳しいことは各文献を各自当たってみてほしいが、参考のきっかけとなればと思います。

▼参考サイト
https://www.smpte.org/sites/default/files/files/X-Curve%20Is%20Not%20An%20EQ%20Curve.pdf

https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/validity-of-x-curve-for-cinema-sound.204/

https://www.psneurope.com/studio/what-s-the-x-curve

http://colombo36.web.fc2.com/contents/cinemasoundsystemmanual.pdf

https://patents.google.com/patent/JPH08340600A/ja




category: 基礎技術・知識

「DDPマスター」についての話 

久しぶりの更新となりました。

C3PORJECTの中の人です。


今日はC3PROJECTでも取り扱っている「DDPマスター」についての話です。

(C3PROJECTではCDプレス工場にDDP入稿可能なデータを作成可能です。DDP作成でお困りの方はぜひ弊方のDDP作成サービスをご利用下さい。)




長らくCD制作の現場では、プレス工場で最終的にCDを製造するためのプレマスター盤(PMCD)として「CD-R」が使われてきました。今日ではPCさえあればCD-Rを焼く事ができますが、こと音に繊細かつ敏感なエンジニアやアーティストの間では、CD-Rの円盤自体のメーカーや品番、それを焼くためのドライブ自体にも多くのコダワリがあり「〇〇社のメディアはエラー率は低いが、音が硬い」だとか「〇〇社のドライブは4倍速が一番いい音を記録する」だとか、都市伝説さながらの諸説が囁かれ、皆を一喜一憂、東奔西走させたものでした。

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オンラインマスタリング(サウンド調整)サービスについて 

こんにちは。C3PROJECTです。

これまで馴染みの顧客にしか提供していなかった「オンラインマスタリングサービス」を一般の皆様にもご提供開始致しました。



【デジタル処理】お試しマスタリング(1コーラスのみ)無料!!


【アナログ処理】CD1枚オンラインマスタリング(8トラックまで) ¥32,000(税込)

【デジタル処理】CD1枚オンラインマスタリング(8トラックまで) ¥25,000(税込)

【アナログ処理】1曲オンラインマスタリング ¥7,200(税込)

【デジタル処理】1曲オンラインマスタリング ¥4,600(税込)



これまでにもC3PROJECTでは、SonyMusic、メディアファクトリー、角川書店、徳間書店などのメジャーレーベルや大手出版社のCDマスタリングを手掛けてきた実績がございます。(音系・メディアミックス同人即売会「M3」などに出店される皆様や、各種配信サービス、ライブ音源CD、ドラマCDなど、通常の音楽CDとは異なるマスタリングが必要な作業もお任せ下さい!)

C3PROJECTでは、Neve、Amek、Maagなどの高品質なアウトボード機器によるアナログ処理を加えるマスタリングと、DAWをコアとした Protools HDX でのフルデジタルのマスタリング処理、それらの両方を選べます。

名機と言われるアナログ機材が多数揃っており、Amek 9098 Series、SlateAudio Dragon 、NightPro EQ3-D、Maag EQ2/EQ4など、アナログの名機を使い大胆かつ繊細に行う処理は他のマスタリング工房では得難い質感を付与することが可能です。(C3PROJECTのおすすめは、NightPro EQ3-DでのアナログEQ処理!圧巻の低域と超高域は抜群の音質です!)
デジタル処理でのマスタリングにおいても、プラグインのパラメータを熟知したエンジニアリングで、1曲1曲丁寧に処理しますのでぜひお試し下さい。

お値段も利用しやすいようリーズナブルに設定しましのたで、ぜひC3PROJECTオンラインマスタリングサービスをご利用下さい。


【使用可能アウトボード】
  AMEK  9098DMA
  AMEK  9098CL
  Vintech Audio  609CA
  Maag Audio  EQ2 x2台(API 500)
  Maag Audio  EQ4 x2台(API 500)
  Night Pro  EQ3-D
  Slate Audio  Dragon  x2台
  Universal Audio  4-710D
  Focusrite  ISA  x2台
  dbx  162SL
  他多数 お問い合わせ下さい


【使用可能プラグイン】
  WAVES  Mercury Bundle
  WAVES  SSL 4000 Collection
  WAVES  API Bundle
  Focusrite  LiquidMix
  Elysia  Alpha Compressor
  Brainworks  bx digital/control/Boom! etc...
  Brainworks  bx console N
  Maag Audio  EQ2
  Maag Audio  EQ4
  Purple Audio  MC77
  iZotope  Ozone
  Nugen  ISL
  他多数 お問い合わせ下さい




category: 未分類

「あんしんDDPマスター作成サービス」やってます! 

こんにちは。C3PROJECTです。

これまで馴染みの顧客にしか提供していなかった「DDPマスター作成サービス」を一般の皆様にもご提供開始致しました。

https://form.run/@c3project-masteringservice


C3PROJECTの提供する「あんしんDDPマスター作成サービス」では

  • DDPマスター作成 ¥5,000/1CD の低価格(*1)
  • DDPデータ本体の作成(*2)
  • 必須書類である「PQシート」の作成
  • 予期せぬエラー対策に必要な「MD5チェックサム」の発行
  • DDP入稿に不安のある方にはアドバイス等の無料サービス
  • ISRCコードの取得や取り扱いに関するサポートサービス

をまとめてご提供し、直接CDプレス工場への入稿可能なDDPマスターパッケージをお手元へお届けします。

(*1)10トラックまでの作業。11トラック以降は1トラックにつき¥300の追加となります。
(*2)DDPデータの作成のみ。サウンドの調整作業(マスタリング作業)は含みません。


C3PROJECTではこれまでにもSonyMusic、メディアファクトリー、角川書店、徳間書店などのメジャーレーベルや大手出版社のCDマスタリングを手掛けてきた実績があり、DDPマスターの納品も数多くの実績がございます。(音系・メディアミックス同人即売会「M3」などに出店される皆様や、ライブ音源CD、ドラマCDなど、通常の音楽CDとは異なるマスタリング処理やトラック分けが必要になるような特殊なDDP作業でもお任せ下さい!)

CDプレス工場へ直接持ち込めるDDPマスターで入稿することで、お客様においてはCDプレスにかかるコストダウンが可能になりますが、昨今では素人同然のアマチュアが小遣い稼ぎにDDPマスター作成サービスを謳っており、訴訟トラブルに発展する事例も見受けられます。CDプレス後のミス発覚では数百〜数万枚の回収にもなりかねません。技術的な要件をきちんと満たす必要があるDDP作成では、ぜひC3PROJECTにご相談下さい。










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